スマートフォンやパソコンを操作していて目がかすんだりゴロゴロしたり違和感を覚えたりした経験はありませんか?!パソコンを操作しないと仕事にならないと思い放置、そんな状態が続くとそれが当たり前になってしまいますが、とても危険なことです。うっすらわかっていても具体的にどんな事態を招くのかを知らないと人は動こうとしませんよね。今回は疲れ目の症状と対策について詳しくまとめていきます。
目次
疲れ目の症状
疲れ目のときの症状を挙げます。
■まぶたが重い
■ショボショボする
■異物感
■目が乾いている気がする
■目がかゆい
■目が充血している
■頭痛
■肩凝り
■首凝り
■吐き気
■食欲不振
■目の奥が痛む
■不安感
■休んでも上記症状が回復しない
思い当たる症状がいくつかありますよね、特に目がショボショボしたり肩凝りがあったりする方が多いのではないでしょうか。
セルフチェック
まずは下記のような症状がないかご自身に照らしてみてください。
■長時間パソコンやスマートフォンを操作している
■長時間細かい作業をしている
■寝転んでテレビを見たりスマートフォンを操作したりするのが癖になっている
■エアコンの風が直接あたる場所で作業をしている
■仕事や対人関係のストレスを抱えている
■寝不足だ
■眼鏡が合わないけれど我慢して着けている
他にもたくさんありますが、これらの行為はすべて疲れ目を引き起こす原因です。疲れ目を起こすのは酷使することがいちばんの原因ですが近視などの屈折異常や老眼、作業する場所の環境、ストレスなどが大きく関わっています。
疲れ目を起こすメカニズム
眼球は6本の筋肉によって支えられているのですが、パソコンやスマートフォンなどの操作で長時間同じ位置を保ち目を固定したとき、それらの筋肉はとても疲れます。もちろん長時間スマートフォンなどを近くで見続けてピントを合わせる水晶体が疲れることも疲れ目の原因です。多くの方が今やネット依存・スマホ依存、デスクワークでない人も含め、老若男女問わず誰にでも起こることです。
よくある症状
下記症状はよくありますが、長引くと不快ですよね。
ドライアイ
ドライアイは涙の量が足りなくなったり成分が変化した入りすることによって角膜の一部がはがれて起こる目の疾患です。涙は細菌やごみなどを流したり目に栄養を与えたり目の乾燥を防いだりする大切な役割を担っていますが、先ほどご紹介したような行為をしていると分泌量が減りドライアイを引き起こしてしまいます。特にスマートフォンやパソコンを操作しているときは自然と瞬きが減るので目が乾燥しがちです。
肩凝り・首凝り
スマートフォンやパソコンをよく操作する方の多くは肩凝りや首凝りに悩まされています。それは長時間同じ姿勢でいることも原因ですが疲れ目のストレスもあり筋肉や神経が緊張し血行不良を起こすためです。
疲れ目放置は危険
しばらく休めば治ると思いがちな疲れ目ですが、時どき次の日になっても症状が軽くなっていないことがありますよね。この状態を放置してしまうと自律神経失調症から精神的に不安定になる可能性もあります。また、疲れ目の原因はスマートフォンやパソコンを操作しすぎるだけでなく緑内障や白内障といった目の病気やメニエール、動脈硬化などの生活習慣病を患っている可能性もあります。休んでも症状が改善しない場合は早めに眼科を受診しましょう。
対策
ここからは疲れ目にならないための対策について詳しくご紹介します。ポイントは「原因を作らない」「血行促進」「自律神経を整える」です。
意識的に瞬きをする
スマートフォンやパソコンを凝視するから疲れ目になるのですから、凝視しないよう意識して瞬きをしましょう。気が向いたときに目をギュッと閉じた後開くという動作を行います。この刺激によって涙の分泌量を促し乾燥を防ぎます。
意識的に席を立つ
前の項目と同じ、凝視して疲れ目や乾燥を防ぐためにずっと同じ姿勢でいるのではなく意識して席を立つようにします。コピーしたり書類を取りに行ったり、後輩に指示せず理由を付けて自分で動くようにすると職場での疲れ目を防げます。自宅でもスマートフォンやパソコンを使用する時間を自分で決めたりトイレや飲み物を取りに行ったりするなどしましょう。
蒸しタオルマスク
目の周りを温めることで筋肉をリラックスさせ血液の循環を良くして老廃物を外に流しましょう。また、蒸しタオルは保湿効果があるのでドライアイの予防にもなります。もちろん自宅や職場に加湿器を設置することも大切、職場に加湿器がないならデスク周りに置けるコンパクトタイプのものを手に入れそばに置くと良いです。また、温めたり冷やしたりを繰り返す温冷の反動で血液の循環を促すのも効果的です。
炎症は冷やす
目の周りが炎症していたり眼球が充血していたりする場合は冷やしましょう。
ストレッチ
首は素人がマッサージをする場所ではありませんが、凝りをほぐし血行を促進させるための重要な場所です。直接触るのではなくゆっくりと可能な範囲で前後左右に傾けたり回したりしましょう。また、肩甲骨回しも血行を促進させます。
入浴
湯船にゆっくりと浸かることで毛細血管が拡張する、水圧によって体全体に圧力がかかる、浮力によって重力に逆らっていた筋肉や関節の負担が軽減され副交感神経が優位になるので、血行が促進されます。血行が促進されると疲れ目や肩凝りや首凝りが解消されるだけでなく自律神経のバランスが整います。面倒なときもあるけれど40度くらいの湯船に15分くらい浸かるようにしましょう。また、睡眠の妨げにならないよう1時間以上前に入浴は済ませておきましょう。お風呂上りの水分補給も大切です。
睡眠
決まった時間に眠り朝日をあびることで自律神経を整え血行を促進させることができます。また眠る前の環境も大切、●●時以降はスマートフォンやパソコンの操作をしないと決めて睡眠の妨げにならないよう心がけましょう。質の良い睡眠は健康な身体を保ちます。
目的に合った点眼液を選ぶ
点眼液はドラッグストアで気軽に手に入れることができますが、使用目的をしっかりと見て購入しないと効果がありません。例えば目を潤したいだけの場合、防腐剤が入っていると弱った目を余計に刺激してしまうので防腐剤を使用していないものを選ぶようにし、短期間で使い切るようにしましょう。もちろん疲れ目対策の点眼液もありますが、成分の長々しい名前を覚え自分で探すより薬剤師の方を呼んで症状を伝えて点眼液を選んでもらったほうが良いです。
視力をチェック
社会人になり視力を測る機会が減りましたが、思っている以上に視力が低下している可能性があります。定期的にチェックすることで疲れ目を予防することが可能です。
眼鏡を使い分ける
眼科を受診するとデスクワークの場合、近視なら普段の眼鏡よりも少し度を弱める・遠視なら普段の眼鏡よりも少し度を強めるようすすめられます。普段使いとデスクワーク用を分けることで疲れ目を防ぐことが可能です。
スマートフォンやパソコンの画面は目線の下に
寝転んでスマートフォンを上にして操作したり動画を見たりする行為、心当たりありませんか?!目が上向きになっていると乾燥を招きます。職場のパソコンの画面も同じ、目線よりも下にして操作するようにしましょう。
明暗差をなくす
明暗差をなくすために部屋に直射日光が入らない工夫をしましょう。
違和感がるときはすぐに眼科へ
スマートフォンやパソコンを操作することが増えた今日、疲れ目になりやすい環境であることは間違いありませんが、意識することで予防が可能です。どれも気軽にできる対策なのでぜひお試しください。