冬場はもちろん、夏場でもエアコンなどの影響により、季節問わず手足が冷たいと冷え性に悩む女性は少なくありません。今回は、冷え性となる原因からどのようにアプローチをすれば改善にむかうのかといった対策をお伝えいたします。
手足の末端が慢性化して冷えている方は、ぜひこちらの内容を参考としてください。
目次
冷え性がカラダに及ぼす影響とは?
西洋医学の諸説によると、冷え性は病気ではないとあります。そのため、冷え性を特定する診察や治療方法はないとされています。
とはいえ、「冷え性は病気ではないから・・」とほったらかしにしていると、カラダにとって良くない症状を引き起こす原因となります。下記で、冷え性が引き起こす症状についていくつか見ていきましょう。
首のコリや肩コリ
冷え性は血行不良が起きている状態。血液循環がうまくいっていないため、首がこる・肩がこる・腰が痛くなる、こりが慢性化してくると頭痛や目の奥に痛み生じる場合があります。
とくにデスクワークなど、カラダをあまり動かさない方は、意識的に首や肩をまわして血液循環が滞らないようにしましょう。
免疫力が低下し病気がちな体質になる
冷え性の場合は手足を触ってわかるように、低体温となります。体温が1℃下がると免疫力が20〜40%低下すると言われています。免疫力が低下すると、空気中から体内へ入るウイルスに対する抵抗力がなくなり、風邪をひきやすくなります。
内臓機能が低下する
冷え性は手先・足先だけでなく、内臓まで冷やしてしまいます。理由は血行不良の状態であるため、内臓の毛細血管まで血液が行き渡らないからです。血液がまわらず内臓が冷えてしまうと、内臓機能がうまく機能せず消化が悪くなる、便秘がちになる、排泄機能が落ちむくみが生じる場合があります。
また、内臓機能が低下すると新陳代謝が落ちるため、内臓脂肪がつきやすく痩せにくい体質となります。湯船に浸かったときはお腹に手をあて優しくマッサージを行い、内臓まわりを温めましょう。
冷え性を起こす2大原因とは?
前述で説明をしたように、冷え性はカラダに良い影響を与えません。冷え性は、本来正常に機能すべき体温調節がうまく働いていない状態であり、原因としては主に下記のように考えられています。
自律神経の乱れ
睡眠不足、仕事、人間関係で受けるストレスにより、体温調整の指示を出す自律神経に乱れが生じます。また、1年中クーラーや暖房が効いた室内で過ごしていると、室内外で感じる温度差が大きくなるため、自律神経が乱れます。
血行不良
血液循環が悪いと、カラダの末端である手先・足先まで血液がまわらず冷え性を招きます。また、下着や靴などで長時間カラダが締め付けられる状態になることも、血液を滞らせるため冷え性の原因となります。
今日からできる冷え性対策
ここでは、冷え性対策として効果的な方法をいくつかお伝えいたします。今日からできる簡単な方法です。冷え性でお悩みの方はぜひ実践をしてみてください。
マッサージ
冷え性対策として王道の方法と言えますが、とても効果的であるためご紹介いたします。仕事の合間や布団に入る前など、温めたいと思った場所を押して刺激を与えましょう。マッサージ場所としてとくにおすすめしたいポイントは下記3つです。
1:爪の生え際
手でも足でも構いません。爪の生え際を親指と人差し指でつまみ、ゆっくり力を入れて「ギュギュ」っと圧をかけていきましょう。圧をかけながら軽く上下左右に動かすと、指先の血流が良くなります。
2:手の親指と人差し指の間の平
逆の手の親指と人差し指でつまみ、ゆっくり力を入れ押しつぶすようにマッサージをする。
3:足のくるぶしまわり
足のくるぶしまわりを内側・外側の両方、さすったり指先でグリグリ刺激をしてマッサージを行いましょう。くるぶしまわりをしっかりマッサージすることにより、足先へ血液がまわりやすくなります。
定期的に運動をする
運動をすることもマッサージと同じように、冷え性を改善するためにとても効果的と言えます。おすすめの運動は、スクワットやカカト上げです。ですが、なかには運動が苦手という人がいるかもしれません。そのような方には、家の近所を散歩する、いつものエレベーターを使わず階段で目的地まで行くといった方法をおすすめします。
ちょっとしたことですが、代謝が上がることにより、冷え性に効果的と言えます。
おわりに
冷え性が起きる主な原因、冷え性になるとどのような影響をカラダへもたらすのか、そして冷え性を改善するための対策をお伝えしてきました。
個々で体質が異なるため、マッサージや運動を行い、生活習慣の改善をしたとしても、結果が早く出る人となかなかでない人の違いが生じると言えます。
たとえ思ったような結果がなかなか見られなくても、「自分は冷え性対策をやったのに効果が出ない」と悲観的にならないことです。大切なのは、長い目で継続して取り組むことだと言えます。
今回の内容を参考に、心身をリラックスさせて長い目で冷え性対策に取り組んでみましょう。