「なんか最近、あの子、キレイになったよね!」
「あ、先月彼氏できたらしいよ~」
「やっぱり!!恋をすると女はキレイになるよね~!」
ここでは、そんな「女性ホルモン」と「恋愛」の関係を探っていきたいと思います。
目次
そもそも女性ホルモンって何?
「女性ホルモン」という言葉になじみはあっても「女性ホルモンって何?」と改めて問われるとピンとこない人も多いと思います。
女性ホルモンとは、脳からの指令によって卵巣から分泌される「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つのホルモンのこと。
エストロゲンは、女性のカラダを妊娠しやすい状態にする役割をもち、プロゲステロンは、妊娠状態を維持するという役割をもっています。
ホルモン私たちの体に100種類以上あると考えられており、そのすべてのホルモンが互いに絶妙にバランスをとりながら、私たちの体を一定に保ってくれています。
その中で、注目されるのが女性ホルモンである「エストロゲン」です。
エストロゲンは、肌のツヤや髪のツヤ、丸みを帯びた女性らしいカラダを作ってくれる、別名、「若返りホルモン」と呼ばれているホルモンです。
生理や妊娠は女性ホルモンにコントロールされている!
私たちの体は、100種類以上のホルモンにコントロールされています。
例えば、血糖値が下がればグルカゴンが分泌され、反対に血糖値が上がれば、インスリンが分泌されます。
血糖値に限らず、おしっこの量や血圧、体温、さらにさまざまな組織の細胞が生まれ変わる細胞代謝のベースまで、全てホルモンがコントロールしているのです。
女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンも、互いにバランスをとりながら、生理や排卵、妊娠をコントロールしています。
「恋愛やセックスをしていると女性ホルモンが多く分泌されて、キレイになる!」と信じている人が多いですが、女性ホルモンは恋愛やセックスによって分泌されているわけではありません。
恋愛の有無にかかわらず、女性ホルモンは卵巣から淡々と分泌されます。
これは、産婦人科専門医 宋美玄先生も認めています。
ストレスを受けるとエストロゲンの分泌は減少する!?
「仕事が忙しく、肌がボロボロ…」
働く女性であれば一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
人間関係や睡眠不足、過度の肉体疲労…。
体にストレスがかかると分泌されるのが、抗ストレスホルモンのコルチゾールです。
コルチゾールはエストロゲンと同じ、副腎皮質でつくられており、コルチゾールが過剰に作られると、エストロゲンが十分な量つくることができなくなります。
これにより、肌がボロボロ、髪はパサパサ、生理不順…という状態になってしまうんですね。
仕事や人間関係のストレスを和らげてくれる“恋人の存在”
仕事や人間関係で受けているストレスを緩和してくれるのが、“恋人の存在”です。
例えば、職場で嫌な先輩に嫌味を言われたり、仕事で失敗したりすると、家に帰っても嫌な気持ちをひきずってしまうことってありませんか?
しかし、デートの約束があればどうでしょう?
待ち合わせ場所に向かう頃には、嫌な先輩のことなど忘れて、「メイク大丈夫かな?」などとウキウキ♪しますよね。
この時、老化ホルモンであるコルチゾールの分泌がストップし、若返りホルモンであるエストロゲンが分泌されています。
実は、これが「恋をするときれいになる」と言われる本当の理由なのです。
老化ホルモンを過剰に分泌させない!ツヤツヤ肌を保つ秘訣!
「恋をするときれいになるのはわかったけれど、好きな人もいないし…」という方に、恋をしたときと同じくらい、ツヤツヤ肌になれる方法をご紹介します。
エストロゲンを補う食事をする
体の中で、エストロゲンと似た働きをするのが、大豆イソフラボン。
美容に興味のある方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
大豆イソフラボンの構造は、エストロゲンと似ているので、エストロゲン量を増やすことで、抗ストレスホルモンに対抗することができます。
積極的に大豆製品をとるようにしましょう。
成長ホルモンを分泌させる
成長ホルモンも、肌や髪の細胞を修復する働きがあります。
成長ホルモンは、眠っている時に多く分泌されるホルモンですが、最近の研究では、眠っているとき以外にも、運動をしているときにも分泌されるということが分かってきました。
しっかりと睡眠をとるのはもちろん、適度な運動を行うことで、成長ホルモンを分泌させましょう。
安らぎホルモン、オキシトシンを分泌させる
老化ホルモンであるコルチゾールの分泌を抑えることができるのが、安らぎホルモンのオキシトシンです。
オキシトシンが出るタイミングは、
□人やペットと触れ合う時
□親しい人と話す時
□食事をするとき
□マッサージを受けた時
に特に分泌されるといわれています。
仲の良い女友達と、思いっきり話し、おいしいご飯を食べることでオキシトシンは分泌されるのです。
まとめ
「恋愛やセックスによって女性ホルモンは増えるのか?」の答えはYESでもあり、NOでもあります。
女性ホルモン自体は、恋愛やセックスに関係なく分泌されているので、恋愛によってホルモンスイッチが入るといったことはありません。
が、「好き」と思う気持ちや「愛されて幸せ」と感じる気持ちにより、安らぎホルモンであるオキシトシンが分泌され、結果、抗ストレスホルモンであるコルチゾールが劣位になり、エストロゲンが増えることが考えられます。
「幸せ」と感じる時間が長くなれば、それだけ、細胞は若返るというのは間違いなさそうですね。
素敵な恋やセックスでパートナーと幸せな時間を過ごせるといいですね。