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そもそも内臓脂肪を落とすとどんな効果があるの?
ズバリ、痩せて健康的になる!
体に溜まった脂肪は「体脂肪」と呼ばれています。この体脂肪が増えると、日常生活の動きが鈍くなるため、運動量が足りなくなり、運動量を意識的に増やさないとこの悪循環が続きます。運動量が落ちると血流が低下しますが、この血液は全身の細胞に大好物である「酸素」と「栄養素」を運び、さらにいらなくなった老廃物を体外に出しています。
つまり、内臓脂肪が溜まるだけでも運動量が減る
→血流が低下する
→酸素と栄養素が全身に運ばれなくなり、さらに老廃物が排出されなくなる
→細胞の働きが低下する
ようになり、どんどん体が悪い状態になっていきます。
さらに、これに血液の中にある「中性脂肪」や「ブドウ糖」が増えるので、血流はもっと低下していきます。
体脂肪が蓄積されると、
・糖尿病
・心疾患
・肝臓病
・脳血管疾患
などの発症率が高くなります。体脂肪が減ると発症率は低くなるので、内臓脂肪は積極的に減らしましょう。
緑茶
緑茶に含まれている、「カテキン」や「カフェイン」は、脂肪を体の外に排出し、脂肪を燃焼させやすくしてくれます。それと同時に取った脂肪を分解させやすくする効果もあるので、脂肪の分解と燃焼、更には排出を全部しているのです。
緑茶は普通に飲んでも効果的ですが、食事のときに緑茶を飲むと、食事で取った脂肪分の吸収を抑えてくれ、運動の前に緑茶を飲むと、脂肪を燃焼させやすくしてくれます。
緑茶自体のカロリーも非常に少なくて、なんと0キロカロリー。内臓脂肪を燃やしてくれるだけではなく、カロリーもうれしいですね。
プーアル茶
プーアル茶は脂肪燃焼してくれます。「リパーゼ」と呼ばれる中性脂肪を燃やしてくれる酵素を増やしてくれますが、これによって、中性脂肪が「遊離脂肪酸」に変化します。「遊離脂肪酸」は脂肪が燃えやすくなった状態で、これが多い状態で運動をすると、効率良く体内の脂肪を燃やせます。
さらに、プーアル茶には「カテキン」と「没食子酸」が含まれていますが、この2つの成分が脂肪を乳化させる「胆汁」の働きを制御し、脂肪が消化されたり吸収されるのを防いでくれます。乳化されなかった脂肪は体外に排出されるので、内臓脂肪の増加を少なくできます。
杜仲茶(とちゅうちゃ)
※画像はイメージです
杜仲茶には「ゲニポシド酸」がたくさん含まれており、これがコレステロールと中性脂肪を分解し、吸収を抑えてくれます。また、自律神経を整えて血行を良くするため、血中にある脂肪や内臓脂肪も体外に出してくれ、その上利尿効果もあるため、内臓脂肪を減らすだけではなくデトックス効果も期待できます。
「アスペルロシド」も含まれていますが、これは基礎代謝力を上げてくれるので、脂肪が燃えやすい体にさせてくれます。
ほかにも
・髪の毛やお肌がキレイになった
・骨が丈夫になった
・二日酔いが軽減された
という効果もありますよ。
干しえのき茶
※画像はイメージです
エノキタケ「エノキタケリノール酸」が多く含まれていますが、これに内臓脂肪を減らす効果があります。ただ、普通に食べただけでは体に取り込まれないので、エノキタケにある食物繊維を壊すために、お茶にする必要があります。
えのきたけを3日天日干しし、保存容器に乾燥剤を入れて保存し、必要なときにえのきたけを5グラム出して保温容器に入れ、それを300~500mlのお湯で抽出、30分以上置いたら飲み頃です。
なお、天日干ししたえのきたけはお料理に使ったり、普通に食べても美味しく食べられます。ただ、塩分のとりすぎだけには注意してくださいね。
また、時間がない人は市販の乾燥えのきたけでも十分効果が得られます。過敏性大腸炎や腎機能低下、高カリウム血症がある人は飲み過ぎに気をつけてください。
黒豆茶
※画像はイメージです
黒豆茶には「イソフラボン」と「ポリフェノール」が多く含まれています。イソフラボンは脂肪の代謝を促し、ポリフェノールは脂肪を付きづらくしてくれるので、内臓脂肪を減らしながら、つきづらい体を作ってくれます。
また、「サポニン」も含まれていますが、これには本来であれば脂肪に変わるはずの糖分を、脂肪として蓄積するのを防いでくれる効果があります。
それに加えて脂肪燃焼効果もあるので、内臓脂肪を減らすにはかなり有能な成分です。内臓脂肪以外の話になりますが、「アントシアニン」には活性酸素の働きを抑えて、肌の老化を防ぐ効果があるので、美容が気になる女性ならぜひとも飲んでおきたいお茶です。
今まさに糖分や脂肪が吸収されようとしている食事の合間や、運動直後に飲むと効果的に内臓脂肪を燃やせるので、試してみましょう。
ごぼう茶
ごぼう茶には「サポニン」と呼ばれる成分が入っています。これには糖分を脂肪として蓄積するのを防いでくれる効果があり、内臓脂肪を増やす前からブロックをかけることができます。
また、脂肪燃焼効果もあるので、もちろん今ある内臓脂肪を燃やしたいという人にもおすすめです。他には利尿作用があり、アンチエイジング効果もあるので、このお茶もチェックしてみてくださいね。
ただしお茶はカフェインに注意!
最近では「ノンカフェイン」とうたったお茶もありますが、ほとんどのお茶にはカフェインが含まれています。
カフェインは脳を覚醒させ、交感神経優位にさせるため、
・集中力や記憶力などが上がる
・起きたいときに起きられるようになる
・脂肪を燃焼させるため、ダイエット効果もある
などといったメリットもありますが、一方で
・眠りたいときに眠れなくなる
・妊婦さんが取るとお腹の子に影響が出る
・子供が取ると異様にテンションが高くなる
・依存性がある
などといったデメリットもあります。
今回紹介している中では、杜仲茶と干しえのき茶には入っていませんが、それ以外のお茶には含まれているので、カフェインの効果が出やすい人や、妊婦さん、子どもは「お茶ダイエット」はやめておきましょう。
また、健康な大人でお茶ダイエットをする場合も、飲む時間と量に気をつけるようにし、「眠れなくなってしまった…」なんてことが起きないよう防いでくださいね。
まとめ
どうしても、普通の食生活を送っていると内臓脂肪が増えてしまいやすいですが、私たちの身の回りにあるお茶にはこんな内臓脂肪を減らしてくれる効果があります。
内臓脂肪を落とすのは簡単ではありませんが、お茶の力を使って少しでも減らしていき、また内臓脂肪がつきにくい体を作っていきましょう。