プチ断食をすると、多くのメリットを得ることができます。しかし、実際にプチ断食をする場合には、ある程度のリスクも承知しておかなければなりません。実際に、プチ断食に失敗したケースについては多々あります。そこで、プチ断食とはそもそもどういったものなのかという点や、宿便との関係性についても見ていきます。
目次
長期間断食をすることのリスクについて
太るのはいたって簡単ですが、減量をするのはそう簡単ではありません。現代では多くのダイエット法が生み出されていますが、なかなか思うように体重を落とすことができずにいる人も大変多いです。運動というのは確かに効果的ですが、毎日続けるという点でしんどさを感じてしまい、断念してしまう人も多いです。
そこで、人によっては断食に挑戦しようとします。確かに、断食をすれば体重は減りますが、長期間何も口にしないとなると、色々な問題が生じる可能性があります。そこで、その問題の数々をご紹介しましょう。
栄養失調
まず、長期間何も食べないとなると、当然栄養不足の状態に陥ります。そうなってしまうと、イライラしやすくなったり、疲労感を感じる頻度が多くなったり、その他色々な症状に悩まされる可能性が高くなります。健康的な生活が送れなくなってしまうというのは、とても深刻な問題ではないでしょうか。健康を損ねるようなやり方で体重を落としても、決して得はしないでしょう。
筋肉量の減少
筋肉については、人々の活動を根本的に支えるという点で非常に重要な役割を担います。そのため、筋肉がある程度発達していることは、毎日の生活を送るにあたってプラスになります。
しかし、栄養を摂取しないということになれば、当然筋肉量も減少していきます。そうなると、まずは基礎代謝が低下するという問題に直面することになります。基礎代謝が低下することは、消費カロリーが低下することにつながるため、要は太りやすくなってしまうということですね。
断食をすることで、かえって太りやすい体になってしまうようでは、何をやっているかわかりませんね。
プチ断食のメリットについて
長期間断食をするということについては、前述のリスクの関係でおすすめできません。しかし、プチ断食ならおすすめできます。
プチ断食のやり方としては、下記のようなものが挙げられます。
・金曜日(1日目):やや食事の量を制限する
・土曜日(2日目):水分のみを摂取する
・日曜日(3日目):おかゆ等の回復食を食べる
なぜ週末に行うかというと、平日は仕事があるからです。仕事をする中でプチ断食を実践するとなると、負担の面で心配されます。そのため、週末に行うのがおすすめというわけです。もちろん、土日に仕事があるという場合にはこの限りではありません。
上記のやり方が定義づけられているわけではありませんが、比較的おすすめできるものですし、多くの人がこのやり方を実践しています。
では、プチ断食をすることでどのようなメリットを得られるというのでしょうか。
ダイエット効果
一つは、当然ですがダイエット効果が挙げられます。プチ断食の最中というのは摂取カロリーが少ないため、基本的に体重は落ちます。普通に食べて普通に運動をするというやり方よりも、短期間でダイエット効果を実感することができるでしょう。
内臓に休息が与えられる
食べ過ぎの日々が続くということは、それだけ内臓が忙しく働く日々が続くということになります。これは、体にとってあまり良いことではありません。なぜなら、負担が大きいからです。
プチ断食をすることにより、内臓に休息が与えられます。これにより、内臓の代謝が向上することにつながります。
プチ断食をすれば宿便が排出される?
先ほども少し説明しましたが、プチ断食をすることで内臓に休息が与えられます。このことにより、腸の活動がより促され、宿便が排出される可能性が高くなるのです。では、宿便が排出されることに、どのようなメリットがあるというのでしょうか。一部をご紹介します。
便秘の解消
宿便というのは、通常の便と異なる物質というわけではありません。したがって、宿便が腸の中に多く存在するということであれば、それは便秘の状態ということになるでしょう。
したがって、プチ断食により宿便がきれいに排出されれば、便秘が解消されたということになりますね。
肌荒れが改善する
肌荒れの症状が気になる場合、その原因として腸内環境の悪化が考えられます。なぜなら、腸内にある腐敗物質がそのまま排出されないでいると、血液中に入り込むことになるからです。
したがって、宿便が排出されて腸内環境が改善すれば、肌荒れの症状が改善することにつながりますね。
特に、女性の場合は肌の状態をとても意識しているはずですから、この点は是非押さえておくといいでしょう。
免疫力のアップ
長い間宿便が蓄積されたままだと、免疫力が低下する可能性があります。なぜなら、腸内には免疫細胞が多く存在しているからです。そもそも、免疫力というのは、生きていくにあたってとても重要な要素です。したがって、その免疫力を高めるためにも、宿便を排出させて腸内環境を良くすることは大切ではないでしょうか。
プチ断食の注意点について
多くのメリットを期待できるプチ断食ですが、当然リスクはあります。そのため、正しいやり方に沿って実行する必要がありますね。やり方が間違っていると、結果的に太ることになってしまうかもしれません。
そこで、プチ断食の注意点について見ていきましょう。
水分の摂取は必須!
プチ断食において、1日絶食する日を設定した場合、その日は何も食べないということになります。しかし、水分はしっかりと補給するようにしましょう。食べない時間が長くなるならまだしも、飲まない時間が長くなるというのは危険です。なぜなら、脱水症状を引き起こす可能性があるからです。
回復食を忘れずに!
断食をした日の翌日は、回復食を食べる必要があります。具体的には、おかゆ等です。この回復食を食べずに、いきなり普段通りの食事を始めてしまうのは、胃によくありません。そのため、この点には注意しましょう。
プチ断食後のリバウンドを防ぐべし!
断食をすると、少なからずストレスを感じることになります。食欲を抑え込むことになるわけですから当然ですね。しかし、ここで感じたストレスを、断食後の食生活の中で発散するのはやめましょう。
いくら断食をして体重を落とすことができても、その後に暴飲暴食を始めてしまうようでは、すぐにリバウンドしてしまいます。
リバウンドしてしまうと、プチ断食期間中の頑張りが水の泡になってしまうことから、気をつけなければなりませんね。
ストレス解消法というのをしっかり持っておくことがとても大切です。
まとめ
今回は、断食のリスクや、プチ断食のメリット、そして宿便との関係などについて見てきました。全く食べない日をつくるということについては、もちろんリスクがあります。しかし、やり方が正しいものであれば、十分なメリットを得ることができるのです。
プチ断食については、長期間の断食に比べると負担が少ないですし、多くの人におすすめできるダイエット法でもあります。減量だけでなく、美肌効果や便秘解消の効果も期待できるため、多くの人が実際にプチ断食を実践しています。
しかし、プチ断食を行うのであれば、注意点を忘れてはなりません。プチ断食により、最終的に元の状態より太ってしまったというケースもあることから、気をつけましょう。