目次
労宮(ろうきゅう)
手のひらの真ん中にあるツボです。
手を軽く握ったとき、中指の先が当たる場所にあるツボで、ここを押すことで体の血流が良くなり、集中力が高まります。
また、血流が良くなるので
・脳のエネルギー源である酸素やブドウ糖が流れやすくなるので、眠くならなくなり、記憶力や思考力などもアップする
・長時間デスクワークをしていても、脚のむくみになりづらい
・末端にまで血が行くので、冷え性も改善される
といったメリットもありますよ。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにあるツボです。
中指で3秒押すと、血流が良くなるので、集中力アップはもちろん、記憶力や思考力などもアップするので作業効率が良くなるほか、このような効果もあります。
・自律神経を調節する
・めまいや頭痛が改善される
・脱毛や痔も症状がよくなる
作業効率を高めてくれるのはもちろん、ほどよくゆるんだり、めまいや頭痛の解消にも効果があるので、抑えておくといいですよ。
少衝(しょうしょう)
左手の小指の爪の付け根の、左側(薬指側)にあるツボです。
人差指と親指でグリグリする感じでマッサージすると、心機能を整えて血液が循環し、いらいらやストレスが解消されるので、
集中力を高めるだけではなく、
・リラックス効果
・むくみ
・動悸
・ヒステリック
などにも効果的です。デスクワークの合間に少し手を止めて手軽に押せるツボなので、重宝しますよ。
合谷(ごうこく)
ネットでは「万能ツボ」とも呼ばれているツボです。
体中のツボの中で最も脳に刺激が伝わりやすく、
大腸への刺激もあるので、さまざまなお悩みに効きます。
右手、左手ともに親指と人差し指の谷にある「くぼみ」に、
押すと「痛い」と感じる箇所があります。
ここを親指で押すか、円を描くように押し回すと、集中力を高めてくれるだけではなく、
・肩こり
・精神的な不安
・めまい
・冷え性の解消
・頭痛などの風邪の症状
・便秘や下痢
などにも効いてくれます。
陽池(ようち)
左右ともに手の関節の手の甲側、曲げるとしわができる、真ん中のあたりにあります。
「陽池」は手の三焦経とう経絡のツボで、気血や水を全身に流し、有害なものを体外に排出させる効果があります。このツボも集中力を高めるのはもちろんですが、
他にも
・自律神経を整え、適度にリラックス状態に持っていかせる
・冷え性
・口の渇き
・肩こり
など、さまざまな効果があります。
絲竹空(しちくくう)
※この写真では左目しか写っていませんが、右目でも大丈夫です。
糸のように細いという意味の「絲」、眉の形が竹に似ていることから「竹」、
隙間や穴を示す「空」を組み合わせた名前がついたツボです。眉の外の橋を指で抑え、それを上下に動かすと、小さなくぼみに当たります。
ここが「絲竹空」で、まさに名前の通り糸のように細く、竹の形に近い眉の近くにあり、そしてそこの隙間にあります。
ここを指で押すと、軽く押すだけで目の奥に響くような痛みを感じますが、目の機能を調整してくれるので、目の疲れを取って集中力を上げてくれます。また、目の充血や逆さまつげ、片頭痛などにも効果があるので、デスクワーカーであれば絶対に抑えておきたいツボです。
四神聡(ししんそう)
後頭部にあるツボです。
冒頭で紹介した「百会」の近くにあるもので、左右の耳の穴を結んだ線と、頭の前後真ん中に通る線が交わるところに「百会」がありますが、四神聡はその周りに4つあります。
このツボは「四神聡」という名前ですが、
「神」には「精神」という意味があり、
「聡」には「聡明」という意味があり、
昔から精神を落ち着かせて最高のパフォーマンスを発揮する(集中力を高める)
ツボとして知られています。
集中力を高める以外にも、
・頭がぼーっとするとき
・抑うつっぽいとき
に押すと、軽減してくれます。
集中力を高めるために四神聡を押すときは、指かつまようじで心地よい刺激が得られる程度に軽く押すと効果が出ますよ。
内関・外関
内関は左右の腕の内側にあるツボで、手のひらと腕が切り替わるあたりから指を3本並べたところの真ん中にあります。ここは内臓機能と深く関係しており、日常的な精神的ストレスを解消し、集中力を高める効果があります。
また、ストレスによる食欲不振や乗り物酔いの吐き気防止にも効果があるので、乗り物しやすいけれども乗り物に乗りながら作業をしている人は、集中力を高めるためにもぜひとも押したいところです。
指で少し強めに押し、それを1回で6~8秒間、断続的に7回やることで集中力を高められます。「外関」は左右の腕の外側にあるツボで、手の甲等での境目から指3本下がったあたりにあります。
そこを指の腹でゆっくり押したり、つまようじのような先の尖ったもので押すと、集中力を高める効果があります。伝統中国医療では現代医学でいう「リンパ管」に作用するといわれ、集中力を高めるだけではなく、眼精疲労や腰痛、車酔いの緩和などにも効果があります。
「内関」「外関」、どちらも職場で仕事中に手軽押せるツボなので、覚えておいて損はしません。
だん中
胸の中心部にあるツボです。
ちくびがあるラインの真ん中(つまり胸の谷間)にあり、ストレスを改善し、精神的な不安定さをなくして集中力を高める効果があります。
中指をツボに当て、体の内側に向かって5~6回押しましょう。
やや強めに押すのが理想的ですが、現代人は胸が閉じている人が多く、人によっては強く反応出ることもあるので、上手に加減してくださいね。
男性も女性も職場では押しづらいツボなので米粒をだん中にばんそこうで固定し、押した状態にするのもいいでしょう。
肩井(けんせい)
肩にあるツボで、頭を前に傾け、後頭部の中央から首と肩にかけて手でたどると、少し出っ張っている骨が見つかりますが、その出っ張り部分と方の先端を結んだラインの真ん中にあります。
指で3秒押して3秒離す動作を5~6回、気持ちのよい強さで繰り返しましょう。
刺激が届かない場合、押す方向を体の前にしたり後ろにしたりして、刺激が得られるよう工夫しましょう。
このツボの下には太い動脈が通っているので、押すと血流を良くしてくれ、血行を改善して集中力を高める効果が発揮されます。
他にも、肩こりや頭痛の改善などにも役に立つので、集中力を高める効果だけはなく痛みも改善してくれます。
集中力を高めるツボを押して仕事と勉強の効率アップ!
職場でも気軽に押しやすいツボを中心に集中力を高めるツボを紹介しました。
仕事や勉強の効率アップに欠かせない集中力。とはいっても、人間なので長く持たないという人も多いはずですがツボを押すことで少しでも改善されるでしょう。