現代女性に多いとされる「低体温」。そんな低体温ですが、普段の健康だけではなくダイエットにも影響が及ぶとされています。それでは、そんな低体温を改善するにはどうすれば良いのでしょうか。
目次
低体温とは
実は、人間の大人の体は36.8度程度に保たれているのが「正常」とされており、女性の場合、低体温とは生理後に体温が36度もない状態を指します。
一般的には子どもの方が体温が高いとされますが、最近では子どもでも36度ないケースもあります。冷たい食べ物やエアコンがあふれる現代に生きる人の場合、特に注意が必要です。
低体温だと美しくなりづらい
低体温になると痩せにくくなります。一般的に体温が1度下がると、代謝が13%下がると言われており、代謝が下がると…
・太りやすく痩せにくくなる
・血液の循環が悪くなり、目の下にくまができやすくなる
・髪がぱさつく
・ネイルをしてもすぐ落ちる
ようになり、万が一痩せられても美しくなくなってしまいます。
低体温の原因
ミネラルやビタミンが足りない
ミネラルやビタミンは糖質をエネルギーに変化させる時に必要な成分です。不足すると、上手に変換できなくなってしまい、筋力低下やめまいが起こりやすくなります。
ダイエットをしている人も多いかと思いますが、無理やダイエットなどでも起きるので注意が必要です。
冷たい、甘い食べ物
冷たい食べ物はもちろんですが、人工的に作られた甘いものも体を冷します。
具体的にはスナック菓子や市販のケーキなどが当てはまります。
一般的な砂糖も体を冷やすものですが、さまざまな料理に用いられているため、なるべく避けることしかできません。
ストレス
ストレスを感じると「コルチゾール」と呼ばれる物質が分泌されますが、それによって自律神経が乱れて低体温になってしまいます。
筋肉量の低下
筋肉量が下がると、基礎代謝の低下につながります。「一駅の間歩く」「エスカレーターやエレベーターではなく階段を使う」でも良いので、運動量を少しでも増やすべきです。
低体温で生じる症状
低体温状態では、更年期障害や肌のくすみ、生理不順などを招くとされています。
また、古来より「冷えは万病の元」と言われ、肩こりや頭痛になりやすくなるかもしれません。ウイルスに感染しても治りづらくなるため、様々な場面で支障が出ます。
低体温を改善するには
冷たい、甘いものを避ける
冷たいものは想像も難しくありませんが、甘いものはあまり思いつかないもの。料理に甘みをプラスするなら、てんさい糖やはちみつ、黒砂糖、きび砂糖を使用しましょう。
カフェインを摂取しないようにする
カフェインは交感神経を優位にし、体全体が収縮され、血流が悪くなります。リラックス状態(副交感神経優位)のほうが血流が良くなるため、注意が必要です。
お風呂で体を温める
お風呂は10分浸かれば体温が1度上がります。短くても良いので毎日入浴すると、体温の上昇を期待できます。「お風呂に入る時間がない」という人は、バスタイムを「自分へのご褒美タイム」だと思ってみましょう。
「GABA」を摂取する
正式名称はガンマ-アミノ酪酸といいます。文字通り、アミノ酸の一種ですが、タンパク質を作っている、お馴染みの18種類のアミノ酸とは異なるものです。特に哺乳動物の脳や脊髄に存在するといわれています。 ギャバは体内で主に抑制系の神経伝達物質として脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やしたりする効果や、脳細胞の代謝機能を高める力があると言われています。
GABAにはストレスを緩和する効果があり、副交感神経優位にして全身の血行を良くし、体を緩める効果があります。野菜や穀物、果物に豊富に含まれています。
呼吸を深くする
今の時代の人は交感神経が優位になっている人が多く、そのような人は呼吸が浅いことが多いです。ゆっくりとした深い呼吸は代謝アップする他、全身の血流がアップするので効果的です。
薄着を避ける
野外の気温が一桁台になる冬は特に気をつけましょう。
春〜秋は「20度」や「15度」になることが多く、服装の調節が難しいですが、少し暖かめの服装を羽織っておきましょう。夏は室内の冷房対策のために、薄いカーディガンを常備しておくと便利です。
まとめ
低体温を改善するためには、これまで日常生活でしてきた文化を見直す必要があります。よくメタボリック・シンドロームが「生活習慣病」だと語られますが、ある意味で低体温も生活習慣病なのかもしれません。