糖化が注目され情報番組などで特集が組まれるようになりました。今回はこの「糖化」について、原因や糖化を防ぐ方法について直球でまとめます。最近なぜか疲れがひどい、肌の老化が激しいと感じている方必見です!
目次
そもそも糖化ってなに?
年齢に伴いお肌のたるみや、シミやそばかす、毛穴、ほうれい線などのトラブルが増してくる方がたくさんいらっしゃいます。そんな肌トラブルの原因のひとつに糖化があげられます。
糖化とはカラダの中で糖とタンパク質や脂質が結びつくことで起きます。血液中に存在する糖とこれらの栄養素がくっついてお肌のトラブルを引き起こしてしまうそうです。糖化するとお肌が黄ばんだり、透明感がなくなるなど女性にとってはうれしくない現象が起こります。お肌に透明感がない方や、ハリない方、甘いものが大好きな方は要注意。糖化してしまっている可能性があります。その後糖化がさらに進むと、しわやたるみなど老けて見えてしまう『肌老化』が進行してしまいます。
体温がその引き金になることから「焦げる」と表現しパンケーキに例え説明する医師もおられます。糖化の現象として褐色化・硬化・変成・活性酸素の発生が挙げられ、つまり身体のいろいろな部分の老化と深く関係しているのです。
今回はそんな怖い糖化を防ぐ方法をご紹介いたします。まずは、糖化が起こる原因を知り対処できることがあれば、実践して今すぐ糖化を止めましょう。
糖質は悪者なの?
糖質制限ダイエットというのはとても有名ですよね。糖質を制限することで体重を落とそうとする考え方には賛否両論ありますが、このダイエット法できっちり減量できている方も多いです。
また、「糖質を摂取すると太る」というのはよく言われていますが、果たして糖質は悪者なのでしょうか。その点について見ていきましょう。
糖質は重要なエネルギー源!
栄養素については広く存在していますが、その栄養素が全て人体のエネルギー源になるのかというと、そんなことはないのです。
エネルギー源になる栄養素というのは限られていて、その一つが糖質となります。また、糖質については、脳のエネルギー源にもなるのです。そのため、毎日元気よく活動していくにあたり、糖質の摂取は欠かせないということですね!
糖質不足になるとさまざまな問題が・・・
人にとって欠かせない栄養素である糖質ですが、カロリーを気にして糖質の摂取を拒んでいる方々もいます。
しかし、仮に糖質不足になってしまうと、さまざまな症状が現れる可能性があります。筋肉が落ちたり、集中力が落ちたり、すぐにイライラするようになったり、その他まだまだあります。
そのため、糖質を摂りすぎることはもちろんよくありませんが、全くとらないということもよくないということです。
お肌が糖化してしまう3つの原因
1.血糖値の急上昇
お米や麺類、甘いのや油ものなどに含まれる糖質を大量に摂取すると、血糖値が急上昇してしまいます。血糖値が急上昇することで、血糖値を下げようとカラダの働き掛けが始まります。そこで下げきれなかった糖が、タンパク質と結びつき糖化が起きてしまいます。血糖値の急上昇を避けることが1番の糖化を防ぐ方法だと考えられます。
2.糖化を起こす食べ物の過剰摂取
糖化を起こす食べ物と聞くと1番に甘いものが思い浮かぶ方が多いはず。しかし、甘いものはもちろんですが他にも多くの食品に糖化を起こすパワーが備わっています。以下のものの過剰摂取に気を付けましょう。
- パンや麺類
- 甘いもの
- ジュース
- 揚げ物
- 脂肪分の多いお肉
このようなものがお好きな方は、食べる量を減らして野菜や良質なたんぱく質が摂れるものを積極的に食べるように食生活を改善させましょう。
3.食べる順番
食べる順番でも糖化を促進してしまいます。全く同じものを食べていても食べる順番を一歩間違えると糖化が進んでしまうそうですよ。
例えば甘いものや揚げ物など糖の多いものから食べている方は、糖化しやすい食べ方と言えます。正しい食べ方としては、サラダなどの葉野菜、きのこ、海藻類の食物繊維の豊富なものから先に食べましょう。次にタンパク質の多く含まれる肉や魚、大豆製品や卵、乳製品もこのタイミングで食べてくださいね。最後に、お米や麺類を食べましょう。
この食べる順番を守ることで血糖値の上昇を防げて糖化しにくくなるそうですよ。継続することで、ダイエット効果も発揮するので痩せて綺麗なお肌を手に入れたい方は食べる順番を守ることをオススメします。
4.加齢
タンパク質と糖の接触が長期にわたるほど糖化は進行するので加齢は避けられません。
5.生活習慣
1つ1つ挙げるときりがありませんが、思い当たる方が多いのは偏った食べ方・過食・早食い・運動不足・ストレスが挙げられます。身体にいいものを食べていても1食ならば全然足りないし、重なる飲み会、スイーツでのストレス発散、忙しくても手軽に摂れるファストフード、仕事でのイライラ、思い当たるふしがたくさんありますね。こういった生活習慣を改善させることで防げて病気を回避できるならば努力をする価値は大いにあります。
6.喫煙
喫煙によってAGEsを増やすことが研究で判明しています。ほうれい線、目立ちませんか?!直ちに止めましょう。
どうやってわかるの?
加齢に伴い最近シミやシワが増えたら糖化しているのだと気づくことができますが、具体的に知りたい場合は医療機関にて最終糖化生成物(AGEs)の蓄積量を調べる検査が可能です。腕を機械に乗せるだけで3分程度でわかる検査なので痛くありませんよ。検査料は医療機関によって異なりますが3千円~5千円はすると考えましょう。検査で糖化を起こしており病気を招く可能性があることがわかると早い段階で防止策を講じることができます。
肌が糖化することでどんな問題がおきるの?
糖化の結果生み出されるのがAGE
体内で糖化の現象が起き、その結果として生み出されるのがAGEです。AGEとは、別名で糖化最終生成物と言われるものであり、健康上よくない物質です。
では、糖化現象が起こると、具体的にどのような悪影響が及ぼされるのでしょうか。これは、体内でAGEが増えていくことによって、どのような問題が起きてしまうかという事と同じ問題です。
肌環境が悪くなる
AGEが肌に影響をもたらすと、肌環境が悪くなってしまいます。この点は、美肌の実現をモットーにする女性にとって深刻な問題ではないでしょうか。懸命にスキンケアをしても、糖化によって肌からうるおいが失われてしまうというのは悲しいことですよね。
骨粗鬆症のリスクが大きくなる
AGEが骨に影響をもたらした場合、骨粗鬆症のリスクが大きくなってしまいます。骨粗鬆症というのは、老人の病気だと考えている方がいますが、意外と若い方でもこの病気を患うケースがあります。
骨粗鬆症になるということは、骨がもろくなることを意味するため、骨折しやすくなってしまうのです。いずれにしても、日常生活に深刻な影響を与える病気ということですね。
動脈硬化のリスクが大きくなる
AGEが血管に影響を与えると、結果的に動脈硬化のリスクが大きくなってしまいます。動脈硬化というのは、血管の病気の一つです。仮に、動脈硬化が進行してしまうと、入院となってしまうケースもあるため、とても深刻な病気の一つということですね。
糖化させたくない方必見!糖化の対処方法3つを大公開
1.血糖値の急上昇を防ぐ
血糖値の急上昇がお肌を糖化させる原因ということが分かりました。そこで血糖値の急上昇を防ぐことで糖化を避けことができると考えられます。血糖値を緩やかに上げる方法は、先ほどご紹介させていただいた食べる順番を変えるということも大切ですが、低GI値の食品を食べることも重要です。
低GI値の食品は、血糖値を緩やかに上昇させ、カラダへの負担を軽減することができるため健康やダイエットにも効果的だと注目を集めています。では、低GI値の食品を見ていきましょう。
- そば
- 春雨
- えのき
- しいたけ
- キャベツ
- だいこん
- しらたき
- プルーン
- なし
- ツナ缶
- ハム
- 鶏肉
糖化を防止する食べ物として野菜(食物繊維を多く含むもの)・きのこ類・海藻類・大豆・ショウガ・ニンニク・柑橘系・アーモンド等が挙げられます。血糖値を上げやすい小麦類や甘やいものを食べたい場合は上記のものと一緒に摂取することで血糖値の急激な上昇を抑えます。もちろん上記食品からゆっくりと摂取します。さらにカテキンは血糖値の上昇を抑える効果があるので緑茶も積極的に飲むと良いです。
これらのものを積極的に食べるようにすると血糖値の急上昇が防げ、糖化を避けることができますよ。ぜひ今日から取り入れてみてください。
2.適度な運動
運動により筋肉強化されると筋肉が糖化を防いでくれると言われています。また、余分な糖が出ることが糖化の原因のひとつ。そのため、糖分をどんどん体内に取り入れてしまうと、糖化のリスクを大きくすることになってしまうのです。
余分な糖を有酸素運動で消費していれば糖化は起こりません。食後1時間ほどすると血糖値が上がるそうです。このタイミングに少しのウォーキングを行うと糖化を避けることができますよ。
その上運動すると血行促進効果により、体内に溜まった老廃物を排出して美肌効果が期待できます。これらのことから、肌の質を高めるためには運動が必須といっても過言ではありません。運動不足な毎日が続いているという方は、これを機に運動生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
3.休養を十分に
『栄養』『運動』『休養』のバランスが取れてこそ美肌は保たれます。栄養と運動について詳しくご紹介させていただきましたので、最後に休養についてまとめます。
休養というのは得に『睡眠』があげられます。睡眠が6時間以上とれている方は、新陳代謝が活発化していて老化防止の働きをしてくれるそうです。睡眠時間が6時間以下の方は、なるべく質の高い睡眠を心がけましょう。例えばお好きな香りのアロマをたく、枕をご自身に合うものにするなどの工夫一つで美への影響が変わってきますよ、日々の習慣を少しづつ改善していきましょう。
4.ストレス解消
気の合う友だちとお喋りをしたり程よく運動し汗をかいたり夜間にしっかりと睡眠をとったりすることでストレス発散になります。仕事や人間関係のストレスを抱えたままでは自律神経が乱れ糖化を助けてしまいます。
さらに糖化を防ぐ方法(医療編)
多くの方が関心を持ち最近はアンチエイジングの治療が盛んに行われるようになり糖化も医療機関にて防げる時代です。ただし、アンチエイジングの診察は美容目的なので保険適応外となります。
■抗糖化Mpro錠
AGEsの生成を阻害し糖化反応を防止するサプリメントです。医療機関によって価格は異なりますが1か月の処方で5千円はすると考えましょう。
■美容点滴
医療機関によってプランは異なりますが1~2週間間隔で点滴をうち糖化を予防する方法です。成分や料金は要望によって大きく異なります(5千円~)。
抗糖化成分を取り入れて糖化を防いでいこう!
体のあらゆる部分が糖化による影響を受けると、どんどん老化が進んでしまうことになります。それを防ぐためにも、抗糖化という考え方を身につけることは重要です。実は、抗糖化成分を含んだ食品というのはとても多く存在しています。そこで、その一部について見ていきましょう。
とうもろこしのヒゲ
一つ目に挙げられるのは、「とうもろこしのヒゲ」です。この部分については、捨ててしまう方が多いかもしれませんね。しかし、とうもろこしのヒゲは、体内におけるAGEの生成を予防してくれるものなのです。そのため、積極的に食べてみましょう。また、とうもろこしのヒゲを使ったレシピというのは、意外に多いですよ!
桜の花びら
二つ目に挙げられるのは、「桜の花びら」です。お花見と言えば桜というイメージですが、桜を食べるという発想をする人はあまり多くないかもしれませんね。
しかし、桜の花びらについては、食品として販売されるケースも多いため、口にしている人も多いということですね。
また、この桜の花びらについても、先ほどご紹介したとうもろこしのヒゲと同様、AGEの生成を予防する効果を持っています。
よもぎ
三つ目に挙げられるのは、「よもぎ」です。この食材を好んで食べる方はあまりいないかもしれませんね。しかし、よもぎについては、AGEの分解という点で効果を発揮する食材です。是非、積極的に食べてみましょう。
糖化を防止する化粧品はコレ
ディセンシア アヤナス
糖化を防ぐ成分のコウキエキス、シモツケソウエキスが含まれていて他にもセラミドナノスフィア、アミノコンプレックス、EV酵母エキスなどの美容成分が豊富に含まれているそうですよ。
この商品は大人気のポーラオルビスグループが開発に携わっているため安心して取り入れられるというのも口込み評価で多く上がっていました。敏感肌の方も使用できるのもうれしいですね。
お肌の糖化を今すぐ止めよう
今回は、糖化によってどのような問題が起こるかという点についてや、抗糖化作用を持つ食品、その他糖化を防ぐ方法などについて見てきました。
生きていく上で、糖質は摂取しなくてはなりません。しかし、余計に摂取するということになると、糖化がどんどん行われる可能性があり、これはよくありません。そのため、糖質を摂取する反面、いかに抗糖化を意識して行動できるかという点が重要となります。
抗糖化作用が期待できる食品を食べるというのもいいですし、その他糖化防ぐ方法をどんどん実践していくというのもいいでしょう。老化の進行をなるべく遅らせるためにも、糖化を防ぐことは大切になるのです。
糖化は防止対策と化粧品によるケアでしっかり防ぐことができます。今からでも遅くないのでぜひ今日から糖化対策を始めましょう。