薬膳料理については、何となく体によさそうなイメージがありますよね。日頃から食べている人もいるのではないでしょうか。しかし、具体的な点については、いまだに多くの人が知らないのかもしれませんね。今回は、この薬膳料理の特徴や効果、作るにあたってのポイントについても説明していきますので、是非参考にしてくださいね!
薬膳料理とは?
薬膳料理とだけ聞くと、「薬が使われている料理なのでは?」と考える人もいるはずです。解釈の仕方としては部分的に近いところがありますが、正確な意味としては誤りです。薬膳料理とは、中医学の理論をもとに作られるものです。そのため、薬膳料理を作る際の考え方と、漢方薬を作る際の考え方というのは、根っこは同じなのです。
また、薬膳料理については、起源は中国にあります。中国では漢方薬の原料になるものが豊富にあるため、起源についても納得のいくところではないでしょうか。
また、薬膳料理によって期待するのは、体質改善や病気の予防などです。そのため、特に高齢者世代には、薬膳料理を重んじて食べる人が多いのではないでしょうか。
では、薬膳料理の材料になるものとして、具体的に何が挙げられるのでしょう。次の節ではその点について見ていきましょう。
薬膳料理の食材について
薬膳料理に使う食材というと、一般的にはあまり知られていないような物を連想する人が多いのかもしれません。しかし、実際にはごくごくありふれた食材が、薬膳料理に使われています。そこで、その食材の一部を、効果と合わせて説明していきます!
・大豆
大豆については、栄養価が高いということだけではなく、胃腸の機能を向上させる効果が期待できます。また、比較的安価で手に入る食材でもあるので、薬膳料理に使われるケースが多いのです。
・黒豆
黒豆については、血行を良くする効果があります。また、腎臓の機能を向上させる効果もあることから、健康に良い食材の一つです。
・人参
人参については、消化を促す効果がありますし、胃腸が活発に働くよう促す効果もあります。その他の健康効果も期待できるため、多くの人に食べられていますね。
・ごぼう
ごぼうについては、便秘の改善に効果的な食材です。その理由は、食物繊維が多く含まれているからです。薬用に使われるだけあって、健康効果はとても高いと考えられています。
・とうもろこし
とうもろこしについては、コレステロールの値を低くしたり、高血圧を改善させる食材として期待されています。また、胃腸に対しても良い効果をもたらすため、価値の高い食材と言えるでしょう。
・ゆり根
ゆり根については、のどに良いとされる食材であり、咳や痰を抑える効果などが期待されています。そのため、風邪気味の時などに食べるといいでしょう。また、肺に対しても良い効果をもたらしてくれます。
薬膳料理を作るにあたってのポイントとは?
薬膳料理を提供する飲食店もありますが、自分で作って食べることも可能です。日本で手に入る食材を使って薬膳料理を作ることは難しくないため、実際に作っている家庭は多くあると思いますよ。
そこで、薬膳料理を作るにあたっての簡単なポイントを2つ紹介しましょう。
目的に合った薬膳料理にするということ
基本的には、「自分の状態に合った薬膳料理を食べる」ということを意識しなければなりません。薬膳料理に使える食材というのは膨大にあるため、組み合わせを間違えれば、期待通りの効果が得られないことになってしまいます。そのため、自分がどのような体質であり、どのような方向へ改善させていきたいのかという点をはっきりさせる必要があります。その上で、体質改善に適した食材を選定していくということになります。
美味しいものにするということ
形として薬膳料理が完成したとしても、その料理が全くもってマズいものであれば、習慣的に食べるということは無理な話です。無理やり食べようとしても、ただただ苦痛なだけでしょう。そのため、美味しいと感じられるものにできるように努力しましょう。美味しい薬膳料理というのは数多くあるため、そのレシピを参考にするのも良いでしょう。
まとめ
今回は、薬膳料理の特徴や、よく使われている食材、作るにあたってのポイントなどについて見てきました。薬膳料理については、健康効果のあるものとして多くの人に食べられています。若い人々に対してもオススメできますが、気を付けておくべきこともあります。
それは、自分に合った薬膳料理でなければならないということです。本来の目的とは全く異なるタイプの薬膳料理を食べても、体質改善をすることはできないでしょう。
したがって、まずは自分の状態について知り、どのような薬膳料理を食べるのが望ましいのかについて理解することが大切です。
とは言え、薬膳料理を全く食べたことのない人は、この類の料理を食べる生活を始めることに抵抗感があるはずです。そのため、まずは試しに食べてみるといいでしょう。